2006年3月のTalk-Delivery

ようこそ!皆様。ここTalk DeliveryはKatzlaの日常やらぼやき、
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      3月4日(Sat)束の間のスター
なんとなく観ていたドラマで、降り注ぐお日様の中子供達がお弁当の
見せ合いっこやら自慢をし、やいのやいの♪と楽しげなシーンがあった。
春よのぅ、そうだよ遠足だよ。とニヤけてみた。
んで、我が小学生時代の遠足を思い出した次第である。
よその地域がどうだったかは知らぬが、わたくしの小学校は林間学校、
修学旅行等の、すなわち『宿泊企画』でないかぎり『おやつの持参』は
許されていなかった。だからして『日帰りイベント』である遠足などでは
弁当箱の中に果物は良し、とされても『菓子類厳禁』、水筒の中身も
ジュースなどもってのほか!見つけ次第没収といった『糖分禁止令』が徹底されていた。
でも、である。子供って、すくすくと身体を成長させるため、また、脳の活性化を促進させるために
ある程度の糖分が必要で、だから年がら年中甘きものを欲している小動物である。
だのに、くだらん授業もなく、自然に囲まれ「さあ!遊べ!!」という『ときめきイベント』遠足にて、
『甘禁』てのはものすごくやるせない。
こっそりと水筒にジュースを忍ばせてくる者、『おかずに見せかけたゼリー』を弁当箱に詰めてくる者などが
教師により捕獲された場合、即座に取り上げられ、『遠足反省会』なる公の場で名指しでいじめ抜かれて
しまうのである。
さて、2年生当時、わたくしのおかんが『法の網』をくぐり抜ける案として
「ならばむぎ茶を甘くしたなら?」
と茶に砂糖を溶かし、『スペシャルドリンク』を作ってくれた。 味見してみれば、絶妙に美味い。
嬉しくて嬉しくて、この喜びを愛する友人達に分け与えるべく、「実はこのお茶ね・・・☆」
と言ってふるまった。
一緒にござを広げた友人達は、泣き出さんばかりに絶賛し、
「ここに甘き物があるぞ皆の衆!!」と近辺にアピールし始めた。
「なんだと!?」と目を輝かせ、コップを握り締めた同級生達が群がってきた。
しまいにゃあ、誰かも知らぬ児童までもが戦時中の『配給を求める人々』のように揉み合っていた。
わたくしの小さく、こ汚いレジャーシートの前に長蛇の列ができておる。
うれしかった・・・・。わたくしは今、
サインを求められるマイケルジャクソンだ。と錯覚した。
だが、キティちゃんだかキキララちゃんだかのチビっこいMy水筒は、全人々にゆき渡る容量は明らかに
なく、すぐさま底をついた。「あ、ごめんね皆さん。」ない袖は振れないことを告げた。
すると、である。さきほどまで、わたくしを『神』を崇めるような眼で見ていた者も、
ダイナマイトボディを凝視するヤングボーイ
のようだった輩も一瞬にして夢から覚めた様子で「けっ。」やら
「使えない女だぜ。」 と散ってゆく。あらららららららららら。
まあ、そうである。皆が魅せられていたのは『わたくし自身』でなく、おかんによる
『甘物取締り法違反のむぎ茶』だったのであるからして。
でも、それでもいい。あの快感よ、カムバック。
日頃スポーツでも勉強でもたいした業績を残せないチビKatzlaにとっては
この上ない悦楽だったのである。
この、『魔の水筒』の威力に味を占めたわたくしは、次の遠足の際、おかんに
「ひとつ、大量に作ってはくれないか?」と頼み、まるでどこぞの登山家が
使用していそうな『おっさんくさい銀色の水筒』で遠足に挑んだ。
この時すでに「4組の平賀の広げるござにオアシス有り。」
といった『甘情報』が口コミにて拡がっていた。
だもんで、『弁当タイム』になったとたん、わたくしは『ヒーロー』になった。
中には、転びながらがむしゃらに、わたくし目指して走ってくる児童もいた。
そんなこんなで、課外授業の時のみ、『かりそめのヒーロー』になっていたわたくしであった。
そう、束の間でもスターでいたかった。
なんだか可哀相な子供だったかもしれぬ。どうしよう。







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