2007年4月のTalk-Delivery

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   4月28日(Sat)憧れたもの/其の2
引き続き、子供の頃憧れたものシリーズ第二話である。
前回は『鼻血ぶー』による心温かい周囲からの看護を夢見た、という
どうしようもない思ひ出をかいたが、今回もバカ極まりない話である。

小学生の頃、大ファンであったスーパーアイドルが主演のドラマがあり、
わたくしは夢中で見ていたものだった。
主人公は持病である心臓病と闘いながらひたむきに女優を目指し・・・そんなストーリーなのだが、
これまた肝心な時に限って発作を起こす起こす、これでもかというほどに。
大事なオーディション会場にて「うっ。」 、美少年と夢を語り合う最中でも「はうっ。」
胸を押さえてうずくまり、なんとか薬を飲み込んで落ち着く。

さて、救いようのないわたくしの脳みそは思うのであった。
これだよ、これこれ。

不治の病。なのに女優。
かっこ良し☆

妄想は膨らみを増し、架空の美男子がわたくしを『お姫様だっこ』しているシーンにまで及び、
不気味にニヤけた。

当時の仲良しチームにまたもや
「心臓病にかかりたい。そして女優になろうかと。(輝)」

と座談会中持ちかけてみた。

ああ、また始まった(疲)という面持ちで「自力で心臓病にはなれないよ?」と皆口々に言う。
また、「ああいうの、すっごく痛いみたいだよ?」とおびえ顔のとある女子。

さらに「女優さんは一重まぶただとなれないよ?」
わたくしの顔立ちにNGを出してくる少女もいた。
遠回しでもなくダイレクトにでもなく、「お前のツラじゃ無理。(強)」と言いたいようであった。

そっか、痛いんじゃかなわんし、女優も儚い夢か、と考え込んでいるところに
誰かが『とどめの一言』を放った。

「しかもあのドラマ、最後死ぬじゃん、堀ちえみ☆

そう、そうであった。最終回で主人公は初主演の映画を劇場で鑑賞、ラストのエンドロールが
流れ始めたところで「かっくん。(逝)」と首を曲げてあの世に行っちまうのである。
「私はやり切ったっ・・・!!」とでもいうように。

「わーーーー。死ぬのやだ、死にたくない。」わたくしが騒ぐと
「だったらはなっからアホなことは考えないこった。」と冷静にたしなめた。

やるせなく、諦めのつかないわたくしは「ねぇねぇ、じゃあさ心臓病はもういいから
貧血で倒れたい、せめて。(願)」と食い下がった。
これだったら魅力的男子に抱きとめてもらう場面が実現できるかもしれぬ、と思ったわけである。

こんなおたんこなすには着いてゆけぬ、精神的疲労を溜めに溜めた友人達は
鼻から大きなため息を「ふん。」と吐きながら

「朝ごはん抜いて月曜の朝礼でつっ立ってれば勝手にそうなるから
好きなだけ倒れるがいい。」 と立ち上がり去って行った。

なぜに『病』だとか『虚弱体質』みたいな幸薄いものに憧れたのかといえば、
まあ『健康者のないものねだり』であり、実にくだらない。
人間、丈夫が一番である。元気はつらつオロナミンC♪



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