1月29日(Mon) 新年話
2007年がスタートして1ヶ月経とうとしている。
正月なんてもはや遠い昔、みたいな時期になっているが
皆様、本年度のお正月も温かく健やかに迎えられたであろうか。
元旦の朝、わたくしはいい歳をぶっこきながらも『祖父まさよし』にお年玉をもらった。
彼は家族全員、起きた者から順番に配りだした。が、それぞれの起床時間が本当にばらばらであったため、
時間差で贈与しているうちに「誰にあげて誰にあげていないか。」が混乱し始め、わたくしに『お年玉2袋目ゲット 』
の ミラクルチャンスが舞い降りた。
が、道徳的部分で「人としてそれはいかがなものか?」と思い、「先程頂いた。」と自己申告し、2度目に差し出された
金をお断りした。
「飯はまだかい?」「さっき食べたでしょ。」といったボケ老人コントのベタな台詞やり取りであった。
昼近く、叔母や従妹が集まり、おかんがこのことを話すと、たった今お年玉をもらったばかりの親戚達が一斉に
「まだもらっていない。」やら「おくれ。」だの、巣の中で餌を欲しがるつばめの赤子のようにぴーちくぱーちく騒ぎ出した。
『まさよし』の慌てっぷりは言うまでもない。
まあ、新鮮な気分で楽しく過ごせるこのムードはやはり好きである。
さて、だいぶ前だがこんな時期、外で見ず知らずの人物にちょっとしたサプライズを受けたことがあった。
三が日は都内から人々がいなくなる。その日わたくしは何の用だか忘れたが電車に揺られていた。
閑散、どころかその車両にはわたくし独りきりの状態であった。
とある駅で一人のおっさんが乗ってきて辺りを見渡すと、わざわざわたくしの向かい側に座った。
くたびれたコートを着たこの男がこちらをじっと見ている。正面からじっと。
そしてまもなく微笑んだ。その笑みが「にっこり。」でなく「ニヤリ★」といった感じに受け取れたので
「はは〜ん。コートをはだけたら丸出しよ♪」ってか、と身構えた。
腹立たしくなってきた。このわたくしが「きゃあ。」なんて甲高い悲鳴を上げびびるとでも?
逆におっさんが露出した瞬間に「おい!!!」とドスのきいた声で反撃に出ようと発声の準備までした。
来るなら来い、である。
案の定、奴の両手が胸元に伸びた。そして「ぐわ。」と大きくコートを広げたその時である。
純白のハトが2羽はばたいた。(驚)
それらは大急ぎでわたくしの頭上を2周ばかり旋回し、あっというまにおっさんの懐に「ずぼ。」
と帰った。
裂けんばかりに大口を開け「わああああ!!!」とハトの姿を追っていたわたくしの
視線は最後におっさんの顔に辿りついた。
コートの前を閉め、元の体勢に戻ったおっさんは
「びっくりしたかい?お嬢ちゃん」汚れなき笑顔で言った。
「は、はい、そりゃあもう!!」ばっこんばっこん拍手しながら答えた。
『変態おっさん』ならぬ『素敵なおじ様』は「では、ごきげんさーん★」 と
手を振りながら目的地らしい駅で降りていった。
いやー、正月そうそうすごいもん見ちゃったなぁ、今年はなんだか愉快な1年になりそうさ♪と
思った、いつかの冬であった。
ところが2007年のわたくしには、である。
『厄年 』という大きな壁が立ちはだかっている。
同い年の衆とは「実におぞましい。」とおびえ合い、歳の違う輩からは
「来るな触るな近寄るな(拒)」と韻を踏まれ、涙している。
電車の切符を無くせば「そら来た。」と不安になり、事務所の目の前で
犬の糞を力いっぱい踏みつけ「序章にすぎぬ・・・。」と青くなり。
しかし、気合と希望でなんとかこの1年を生き抜きたい所存である。
笑う門には福が来るのであるから、あいもかわらず「へらへら。」と笑っていよう。
そして今年も皆様が幸せでありますよう。共にほがらかな時が過ごせますよう。
神様、ひとつよろしく★
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