
2005年5月のTalk-Delivery
5月30日(Mon)この春、やたらとおめでたい知らせが届く。 「この度、結婚します。」 「赤ちゃんができました。」 おああ、なんだって皆、揃いも揃って。 ま、招待状やメールの文面から『幸せビーム』が溢れ出しており、 「そっかそっかー。」とニコニコしてしまう。 で、だ。我が家にも『おめでたい風』が吹いたりなぞして。 なんて書くと「え!まさかKatzlaが?!」とお思いだろうか。 思わないか?思え。 日頃、「性別すらどちらか分かりかねる。」だの「一生独りで楽しく生きてゆきそう。」 と言われるわたくしだって、ちったあそんな勘違いをされてみたい、 そんな日もある。 さて、感情的になってみたが、当然わたくしの朗報ではない。 犬の話、である。 THEわんわんウェディーーーング。とりあえず前説となるが、 我が家にミニダックスの女子がやってきてから1年ちょい経つ。 名は『ビッキー』と申す。正式名称で言うならば 平賀ビクトリア。 笑いたまえ。笑うがいい。 この娘、気が強くかなりの気まぐれである。甘えたい時は猫なで声、いや、『犬なで声』 で寄って来るくせに、かまわれるのが嫌となれば「触るなボケ。」と牙を剥き、飯の時間が 遅れれば「はよ出さんかハゲ。」と吠えまくる。そして、常に己だけが「可愛い。」 「いい子だ。」と 賞賛されていなければ納得がいかず、クマのぬいぐるみをわざと可愛がろう ものならば「お前はもう死んでいる・・・。」クマをひったくり、噛み殺す 始末である。 クマちゃんは「ひでぶ!!」とボロンボロンになってゆく。 可愛くないったらありゃしない。更にこの女、生後8ヶ月にして彼氏をゲット するという、わたくしにとって非常に不愉快な経歴を持つのである。 さて、ここからが『おめでたい風』の本編になるわけだが、この『彼氏』、 10年来の友人祐美ちゃんの愛息、高橋リップ氏である。 気立ての良い、社交的な紳士なダックス男子である。我が家がビッキーを迎えた際、 「どうだろう、うちのリップと家族を作らない?」と祐美ちゃんが言ってくれた。 家族会議を開き、「リップとなら、1度くらいお母さんをやらせてあげてもいいかも しれん。」 その話に乗った。その日から両家での『集団デート』を重ね、愛を育みつつ、 いわゆる『タイミング』を待っていたわけである。 メスの生理開始2週間後あたりの、お尻がぷっくら膨らんでいる時期、すなわち『発情期』が 子作りキャンペーン実施中である。 待ちに待った時が訪れ、先日、祐美ちゃんと彼氏のカモちゃん、愛しのリップがお土産をいっぱい 持ってやって来てくれた。 さすがはキャンペーン中、お誘いの匂いがするのか、会うなりリップ、 「うっひょ〜!!」と 飛びつき、かくかくしかじか、かくかくしかじか。 その瞳は光り輝き、超エキサイトであった。娘は、といえば「やめろ、よせ、来るな。」の 一点張りで暴れ逃げる。「いやよいやよ、も好きのうち。だよね。ほっとこう。」 笑いながら出産本の『交配』のページをぱらぱらめくる。すると何やら色々記されており、 「家庭犬は本能が薄れていて、自力での交尾が出来ない事が多いです。」とある。 「初めて同士は特に、家族で手伝ってあげましょう。」とどめに「メスは嫌がるのが通常の 反応です から、口を押さえ、床にねじ伏せてでも行いましょう。」とまで書いてある。 えええ、無理矢理ですかい・・・? そこまでしなくても、と思いきや、このままだと上手くいきそうにない。 リップ戦士はぜんぜん、あさってな部分に向かって頑張っているし、娘も時々おとなしくなれど、 動いてしまっていかん。許せ、ビッキー。 床に抱きかかえるように固定し、リップを乗せる。例の本を読み進む。 「オスの○○○を手で挿入してあげましょう。」どえええ。 「きちんと入っているか、確認します。」ひいいいい。 人間共が犬達を取り囲み、かがんで作業を試みる。「入った!!」「抜けた!!」 「そうそう!振れ振れ!フレー!フレー!!」・・・なんたる光景であろうか。 だいたい、男と女の合体、及び局部を覗き込む等、まったくもって どエロな行為にすぎない。 哀れになり、全員汗だくになり、結局上手くゆかぬままホットな夜 は終了した。 犬達はその晩、深くぐったりと眠った。 ・・・・ けれど二匹はきっと仲良しの良き夫婦になっていってくれるであろう。 自然にベイビーができりゃいいし、できなきゃお似合いカップルでいれば良し。 リップ、懲りずにまた来てね。皆、君の頑張りに涙したし、君が大好きだ。 ビッキー、あの夜はごめん。 ひなたぼっこしてる時、抱き締めるとほっこりと『とうもろこし』 みたいな匂いがする君を、 悔しいがわたくしは愛しているようだ。キスさせろ。ちゅう♪ |